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2020.03.10
木の豆知識(トリビア)~香木~

木の豆知識(トリビア)~香木~

香木とは広義には、樹木より採れる香料全般のことですが、通常は伽羅・沈香・白檀を指します。

 

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「蘭奢待(らんじゃたい)」と呼ばれる、実在する伝説の香木があります。奈良県の東大寺正倉院に保存されており、全長1.5メートル、最大直径37.8センチ、重量11.6キログラムにもおよぶ日本最大の香木です。

 

その出自、伝来についても詳しいことは分かっておらず、中国の呉からの献上品であるという説、弘法大師空海が中国から持ち帰ったものという説など、様々な説があります。

 

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この香木ですが、正倉院に納められた当初はさほど有名なものではありませんでした。しかし、正倉院に素晴らしい香木があるという話は、長い年月をかけて世間に広がります。

 

歴代の天皇や将軍たちは手柄のあった者に対し、この香木を切り取って与えたことから、この香木を持つことが権力者にとってのステータスとなり、やがて「蘭奢待を持つ者=天下人」であるという伝説が生まれていきます。

 

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実際に、蘭奢待には足利義政、織田信長、明治天皇という時の権力者たちが切り取り、その切り取った場所には付箋が残されています。

 

とりわけ、この伝説を大々的に喧伝し利用したのが織田信長です。信長は、足利義政が切り取った部分の隣に、それも義政が切り取ったのと同じぐらいの大きさと形で蘭奢待を切り取って焚いてしまいます。そうすることで、足利家の天下は終わり、信長が天下を取ったのだと世に知らしめたのです。

 

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ちなみに、蘭奢待の重さは11.6キログラムと冒頭で述べましたが、東大寺に奉献された当初は13キログラム程度あったのではないかといわれています。近年の研究調査では、38ヶ所切り取られた跡があり、足利義政、織田信長、明治天皇らが切り取ったものを含め、過去に50回程度切り取られていると推定されており、正式な記録を残さないまま蘭奢待を切り取った時の権力者が何名かいるのではないかと考えられています。

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